2016年世界選手権クアラルンプール大会(団体戦)速報
(記事・写真提供/卓球王国)

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最終結果
2016/03/07

8日間の熱戦も日本男女の銀メダルという輝かしい結果で幕を閉じた。
最終結果は以下のとおり。

★男子
優勝:中国
2位:日本
3位:韓国、イングランド

☆女子
優勝:中国
2位:日本
3位:チャイニーズタイペイ、北朝鮮

これで世界選手権クアラルンプール大会の速報を終了します。

倉嶋「中国選手のドライブに慣れるのに時間がかかってしまう。それに対応できなかった」
2016/03/07

 倉嶋洋介監督は決勝に進んだ手応えを感じながらも中国のあまりの強さにたじろいでいるようにも見えた。

「中国選手のドライブに慣れるのに時間がかかってしまう。それに対応できなかった。あのドライブの対策はしんどい。
 水谷は相手ボールに慣れるまで時間がかかった。どこに打ってもカウンターされていたので、台上勝負で優位に立つとか、自分で先手を取って厳しいボールを来るとかしないと、先に打たれたら苦しい。水谷は前でブロックできないので、後ろでしのいで打ち合うしかないということだったけど、後ろでも難しかった。中国選手を崩すのはサービス、レシーブで先手を取ったり、優位に立たないといけない。ラリーだけでは難しい。
 吉村はああいう歓声に慣れていないので集中しきれないとか、音がうるさすぎてサービスのタイミングがわからなかった。相手は世界チャンピオンなのでどこまでできるか期待したけど、思うように試合をさせてくれない。相手が素晴らしかった。
 大島はいつもあのくらいの試合はする。準決勝から決勝まで自分をコントロールして試合ができたので、そこは評価したい。吉村、大島はこういう経験はできないので、これをきっかけに大きく飛躍してほしい」

 リオ五輪の卓球競技はちょうど5ヶ月後の8月6日にスタートする。今回の銀メダルは自信になった。そして今後、男子卓球はメダル候補として注目される。
 「39年ぶりの決勝進出はすごく素晴らしく、選手は頑張ってくれたけど、今は試合が終わったばかりで、悔しい気持ちと中国に対して今後どのようにやっていったんだろういいんだろうと複雑な気持ちです。もっとタフな試合を積んでいかなければいけない」
 試合が終わり、表彰式と会見などがあり、選手がバスに乗ったのは11時過ぎ。そして翌3月7日の早朝にクアラルンプールの空港に向かう。
 そして帰国後には成田空港の近くのホテルで記者会見が待っている。日本でどれだけ多くの人が男子卓球のすごさに驚嘆し、熱くなったのかを選手たちはまだ知らない。
 
 そしてこれで世界卓球クアラルンプール大会の速報は終わりにする。男女そろって銀メダルという成績。選手にとって悔いもあるが手応えもある。
 今回の日本の試合で、また卓球は多くの人の目に触れ、熱くさせた。我々の卓球が今後確実に日本でファンを増やしていくことだろう。

吉村「中国に対して台からサービスが出たら、それはサービスではない」
2016/03/07

 決勝まで全勝だった吉村真晴は日本の決勝に進むまでの殊勲者だった。世界の舞台で実質的には初めて、「これが吉村」という卓球を見せた。しかし、決勝では得意のアップダウンサービスからの攻撃を封じられた。

「中国には隙はなかったし、凡ミスもなかった。本当に戦術が徹底していたし、攻撃力もあった。自分たちの攻撃に対して正確に打ち返してくるし、待ち方、ボールの威力も含めて、自分が対応できなかった。今後、プロツアーとかで上位に進んで直に中国選手と対戦する機会を増やしたい。そのためにも自分が強くならなければいけない。

 サービスは効いてなかったし、馬龍に対してはサービスらしいサービスを出せていない。中国に対して台から出たサービスはもはやサービスではない。もっともっと出したかったけど、打たれるのが怖くて途中でアップダウンでなく、普通のサービスに戻した。アップダウンサービスを出さないと勝てない。今一度中国に対してアグレッシブにやっていく必要がある」
 
 準決勝の時はかなりの緊張が感じられ、決勝では堅さはなくなったものの、張継科の巧みな攻めに得意のフォアハンドドライブを封じられた大島祐哉。
「三度目の対戦(張継科)だったけど、結果としてはいつもと同じ負け方になっているのかな。毎ゲーム、5−5、6−6くらいにはなるけど、そこからの自分の精度の低さ、技術のなさで8−6とかリードされるので、中盤以降、終盤での戦い方、どうやって中国から得点を取るのかを考えていかないといけない。
 今日の手応えは、少しはバックハンドの向上があったけど、最後にミスをするのもバックハンドで、中国はそこを徹底して突いてきた」

 水谷「仕掛けたボールを狙われた。五輪のメダルの可能性も出てきた」
2016/03/07

 今まで常に「打倒中国」を目指して技術力を高めてきた水谷。その中国に完敗したあとの会見では疲れた表情を見せていた。

「試合前は緊張しましたが、試合に入れば、もうやるしかないのですから。ただ、中国の声援がいろんなところから飛んでくるし、今まで経験したことのない雰囲気でした。結構自分から先に仕掛けたけど、そのボールを狙い打たれて、それに最後まで対応できなかったのが敗因。そのカウンターを1本でも返していればラリーに持ち込めたと思うけど、そのボールに対応できなかった」

 許シンのボールはすごい。まるで唸りをあげているかのように飛んでくる威力があり、しかも正確。
「台上でのチキータなど、いつもよりアグレッシブに攻めたけど、その攻めたボールを倍くらいの力で返してきた。普段の自分と違うプレーをした分、それを返された時に対応できなかった。ああいうプレーをもっとしなければ勝てない」
 しかし、39年ぶりの日本男子の決勝進出と銀メダル獲得は水谷という絶対的なエースの存在があったからだ。胸を張って日本へ帰ればいい。

「全部出し切れなかった。持っている3割くらいしか出せなかった。 負けたポルトガル戦と中国戦、それに香港戦や準決勝のイングランド戦は良い部分もあれば、悪い部分もある。そこを見直してひとつひとつ改善していきたい。
 大会前に、決勝に行き、銀メダル以上ならば、オリンピックでのメダルの可能性も出てきたと思います」
 初めて水谷の口から現実的な「オリンピックのメダル」という言葉が出た。リオで残りの7割の力を出せばいいのだ。

大島敗れ、日本は銀メダルに終わる
2016/03/06

●男子団体決勝
  〈日本 0 − 3 中国〉
 水谷 −6、−8、−8   許シン○
 吉村 −3、−8、−6   馬龍○
 大島 9、−8、−6、−7 張継科
 水谷 vs. 馬龍
 吉村 vs. 許シン

 3番は昨日に続いて大島が登場。相手は五輪チャンピオンの張継科。1ゲーム目、立ち上がりは1−3。大島は昨日より動きが良さそうだ。4−4、6−5、7−7。8−8から9−8とリード。フォアを打つチャンスは多くはないが、バック対バックで優位に立っている大島。10−8とゲームポイント。回り込んでのフォアドライブがオーバーして10−9、張継科のレシーブがネットミスして、11−9。日本は初のゲームを奪った。

 2ゲーム目、3−3から大島のドライブレシーブが決まり4−3。5−4から5本連取され5−9。6−10、8−10で劉国梁がタイムアウト。3試合とも劉国梁は2ゲーム目にタイムアウトを取っている。そして8−11でゲームを落とし、ゲームカウント1−1となった。

 3ゲーム目、3−3から5−3、5−5。何とかついていきたい。6−6から6−7で倉嶋監督がタイムアウト。6−9とリードが開く。6−11。
 4ゲーム目、2−2、3−3、7−7、競り合いだ。7−8、7−11。大島敗れ、日本男子は銀メダルに終わった。

馬龍強すぎ。吉村敗れ、日本0−2
2016/03/06

●男子団体決勝
  〈日本 0 − 2 中国〉
 水谷 −6、−8、−8  許シン 
 吉村 −3、−8、−6 馬龍
 大島 vs. 張継科
 水谷 vs. 馬龍
 吉村 vs. 許シン

 2番は吉村対馬龍。初対戦だ。1ゲーム目、吉村のサービスが効かない。3−11で落とした。
 2ゲーム目、3−2、3−5、4−6、5−6、5−7、サービスミスで5−8、8−10で中国タイムアウト。8−11で馬龍が連取した。
 3ゲーム目、1−3、3−5、4−8、5−9、6−9、6−10、最後は馬龍の強烈なフォアドライブが決まり、6−11で吉村敗れた。今大会初の黒星の相手は世界チャンピオン馬龍。あまりにも馬龍の強さが際立った試合だった。

水谷が許シンに敗れ、日本は0−1でスタート
2016/03/06

●男子団体決勝
  〈日本 0 − 1 中国〉
 水谷 −6、−8、−8  許シン 
 吉村 vs. 馬龍
 大島 vs. 張継科
 水谷 vs. 馬龍
 吉村 vs. 許シン

 トップはエース水谷と許シンのサウスポー対決。過去の対戦は水谷の0勝9敗。
 1ゲーム目、3−3。3−5、3−6、長いラリー、3−7。許シンは水谷のバックにしかドライブを打たない。4−8、6-11で水谷が落とす。

 2ゲーム目も出足で1−4。3−7、4−7、6−8となったところで劉国梁監督がタイムアウト。直後に許がサービスミスで7−8、8−8から長いラリーを許が制し、8−9、8−11で2ゲーム目も水谷が落とした。許はミスがない。長いラリーになると許の得点率が高い。水谷は出足でリード奪えず、なかなか隙を見つけられないでいる。

 3ゲーム目、2−4とリードを奪えない水谷。6−5で水谷のチキータをカウンタードライブする許、6−6。打ち合いで失点、6−8。ここで倉嶋監督がタイムアウト。結局6−5から5本連取され6−10。7−10、8−10、8−11で日本のエース水谷は敗れ、今大会2敗目を喫した。
 許シンは強い。しかし、あと1本、2本の差なのだ。2番は今大会全勝の吉村対世界チャンピオンの馬龍の試合だ。

写真は上から水谷、許シン、許シンの勝利の瞬間

石川「次のための宿題をもらいました」
2016/03/06

表彰式では笑顔のあった選手たちだが、決勝の試合を振り返るための囲み取材では表情は硬かった。
「今日の1ゲーム目、攻める隙を与えてもらえなかった点を反省しています。メダルを見ながら、今大会の試合で自分が納得した試合が何試合あったのかと思ってしました。今までロンドン五輪から続いた銀メダルで一番悔しい銀メダルじゃないかと思います。このままじゃリオで納得できる試合ができない。日本に帰って修正したい」とトップで劉詩ウェンに敗れた福原のコメント。

 2番で李暁霞を2−0とリードし、9−8まで追い詰めた石川は悔しそうだった。
「やっぱり技術の部分というより気持ちののうえでの攻める部分がたりなかったかな。中国に対しては早い段階での速い攻めが大切で、それはできた部分もあるし、反省する部分もあります。3ゲーム目で勝てたとは思わなかったけど、レシーブが少し弱気になった部分はある。9−9で勇気を持って3球目で回り込んだらエッジだった。それはしょうがない。2年間で成長した面はある。でも勝てた試合だったので良かったとは言えないけど、次のための宿題をもらいました」

 3番で世界チャンピオンの丁寧に挑んだ伊藤は、晴れ晴れとした表情を見せていた。初の世界団体で得たものは大きかった。
「中国選手に対して緊張していたらダメなので、思い切って試合はできました。1ゲーム目は自分のミスも少なかったし、丁寧は自分のボールに合わなかったのだと思います。2ゲーム目からしっかり彼女は入れてきた、しかもしっかり回転をかけて入れてきた。そのボールを無理に打っていった。パワーに対しては対応できるけど、回転のあるボールに対してはまだミスが多い。
 今考えるとあっという間に終わった。早かった。あっという間に終わった。もっと試合をしたかった」

 村上監督はこう語った。
「オーダーは最悪でした。まさかああいうオーダーで来るとは思わなかった。愛と丁寧、佳純と劉詩ウェン、美誠と李暁霞を当てたかった。悪いオーダーでしたが、1ゲーム目が勝負でした。久しぶりに中国の本気は引き出せた。相当に日本を警戒したオーダーだったと思う。
 佳純は成長しているし、美誠も自分の戦いができるのがわかりましたから、リオは楽しみです」

日本、中国に0ー3で敗れ、2大会連続の銀メダル
2016/03/06

 〈日本 0ー3 中国〉
 福原 ー5、ー6、ー8 劉詩ウェン○
 石川 6、7、ー9、ー3、ー5 李暁霞○
 伊藤 8、ー7、ー8、ー1 丁寧○


 3番は伊藤対世界チャンピオンの丁寧。試合の入りでは、相変わらず伊藤は落ち着いている。堂々とした15歳だ。いきなり6−2でリード。7−5、伊藤のバックハンドが決まり8−5。8−7、9−7、9−8で日本がタイムアウト。1ゲーム目を取らないと中国には難しいために早めにタイムアウトを取っている。伊藤のカウンターブロックで11−8で先取した。

 2ゲーム目、3−5。5−6、6−6と追いつく。伊藤のスマッシュミスで6−9。サービスでサイドを切り、エースを取り、7−9。結局7−11で落とした。
 
 3ゲーム目、5−2と伊藤リードするも5本連取され、5−7。6−8、8−9、8−11で落とし、中国は優勝に王手をかけた。
 4ゲーム目、丁寧が伊藤のフォアをうまく攻め、5−0とリード。0−7、1−7、1−8、1−9、1-11で敗れ、中国の優勝が決まった。
 日本は2大会連続で決勝で中国に敗れた。2番の石川の試合を取っていれば流れは少し変わったかもしれないが、まだ中国との力の差はある。リオ五輪までどう縮めることができるのだろうか。

石川が痛恨の敗戦で日本0−2中国
2016/03/06

●女子団体決勝
  〈日本 0 − 2 中国〉
 福原 −5、−6、−8  劉詩ウェン○
 石川 6、7、−9、−3、−5 李暁霞○
 伊藤 vs. 丁寧
 福原 vs. 李暁霞
 石川 vs. 劉詩ウェン


 石川は過去に7戦して勝ち星なしの李暁霞と対戦。しかし1ゲーム目4−0とリード、5−3、8−4とじりじり離す石川。8−5、9−5、最後はカウンターが決まり、11−6で石川が先取。
 2ゲーム目も出足で3−1とリードする石川。落ち着いている。5−2から5−4、6−4、7−5、8−5、8−6になったところで日本は早めのタイムアウト。次を石川が取り9−6、10−6とゲームポイント。10−7、サービスエースで11−7、ゲームを連取した。
 
 3ゲーム目が始まる。石川は李のピッチについていく。3−1とリード。3−3、4−4。李のサービスエースで4−5、5−5、6−6、6−7、7−7、8−7と石川が逆転したところで中国がタイムアウト。9−9で李のレシーブがエッジで入り、アンラッキー石川。9−11で落とし、ゲームカウント2−1。

 4ゲーム目、2−2から5本連取され2−7。3−11で石川が落とした。
 最終5ゲーム目、0−2でスタートで李にリードを許す。3−3、4−3、4−4。李のバックハンドがミスして5−4でチェンジエンド。李のバックドライブが決まりだし、5−5。石川のバックミスで5−6。5−7、5−8、レシーブミスで5−9。5−11で石川が敗れた。
 五輪チャンピオンを追い詰めたがあと一本が取れなかった。3ゲーム目の9−9からのエッジボールが痛恨だった。
 日本0−2と中国が優勝に近づいた。

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